2010年10月16日土曜日

AlfaRomeoのエンブレムの歴史

アルファ社のエンブレムには、かつてミラノを支配していたビスコンティ家の紋章とミラノ市の紋章を組み合わせたものが使われた。
ミラノの紋章は第一次十字軍遠征時に聖地エルサレムの城壁へ最初に登りキリスト教のシンボルである十字架を立てたのがミラノ出身のジョバンニ・ローであったことに由来している。
ビスコンティ家の紋章は第一次十字軍遠征時に初代オットーネ・ビスコンティと戦い犠牲となったサラセン人の盾に大蛇が人を飲み込む紋章が描かれていたとか、サラセン人の腕に描かれていたなどの故事にちなんだもののようだ。

製図工のロマーナ・カッターネオがミラノのピアッツァ・カステッロ駅で路面電車を待っていた時にスフォルツェスコ城のドアの上にあるヴィスコンティ家 の赤十字とbiscioneの紋章からインスピレーションを得たらしい。ジュゼッペ・メロージと協力してミラノ市の紋章とヴィスコンティ家の紋章を円形の中に入れダークブルーの金属リングで囲みました。”ALFA“ と”MILANO“はサボイ王朝の結び目で分かれていました。また円形の赤地に白抜き文字で”ALFA“のマークもあった。

1915年ニコラ・ロメオが経営者となり1920年にROMEOをエンブレムに加え現在のアルファ ロメオというブランド名が誕生した。

1925年にP2でワールドチャンピオン獲得を記念してアルファ ロメオ エンブレムの外周に勝利のシンボルである月桂樹花輪を加える。

1948年にイタリアが君主国から共和国になるとエンブレムに描かれていたサボイ王朝の結び目が単純な曲線となり、外周の月桂樹花輪もシンプルな物に変更された。

1972年 ナポリのポミリアーノ・ダルコにアルファ スッドを製造する工場が建設された時、ミラノ以外での都市でもアルファ ロメオが製造されるようになると”MILANO“とハイフン(-)とサボイ王朝の結び目が除かれbiscioneの紋章も簡略化される。

1980年代に車に装着されるエンブレムの直径が大きくなり現在に至る。

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